今津の「座禅草」

今津町には、平野部では日本最南端に位置する唯一の「座禅草」群生地があります。
この群生地は、昭和61年 環境庁の自然環境保全基礎 調査の特定植物群落に選定されました。平成元年8月 には滋賀県自然環境保全条例の緑地環境保全地域に指定されました。
しかし、この群生地は年々個体数の減少や花の小型化 も観察され、その回復が強く求められています。平成12年、滋賀県農業 試験場は今津町の要請を受け、座禅草の増殖技術の開発に取り組み、平成14年茎頂培養によって、幼苗の室内増殖に成功しました。座禅草倶楽部は、この室内培養苗を使って「座禅草」の栽培技術を確立し、
群生地の保護、育成と「座禅草」の栽培をひろめようとするものです。

今後は以下の活動を行っていこうと考えています。
  @座禅草の組織培養体験
  A家庭や職場での鉢植栽培
  B栽培コンテスト
  C適地での培養試験


                                   顧問 石 原 隆     


今津町 弘川
座禅草群生地




ザゼンソウ  (ざぜんそう属 サトイモ科)

日本では北海道から本州中部以北の湿源に自生しています。
自生場所のほとんどは、半陰地ですが、稀に日向に生息している場合もあります。

栽培は湿地に直接植え付けるか、腐植質質の土を用いて睡連鉢か、素焼鉢に植え込んで、鉢ごと池畔に浸してもよい。
ただし、必ず水中でなければならないと伝うのではなく、庭の樹下などに直接に植えることもできます。

肥料を好むので、油粕のほか煮干や身欠き鰊を押し込んでおきます。
夏は風通しよく西日をさけ涼しいところで育てます。
夏の暑さ負けと肥料不足は花の咲かない原因になります。暖地で移植したものは花上がりの悪い傾向がありますが、花が咲くと夏には種子が熟します。
これを採り播くすれば、3〜4年で開花株となり、苗から育てたものは確実に花が咲きます。
殖やすには花の終わるころに株分けも可能ですが、10年位放任しておいてもよく、
根が付けば大変丈夫な植物であります。

           
                    顧問 樹医博士  銭澤忠太郎


 イベント    
 
座禅草まつりに出店。
ザゼンクンのぬりえコーナーが大人気!
2008年2月 座禅草シンポジウムが
開催されました。
ザゼンクンのオリジナルTシャツを
販売しています。