ザゼンソウ (ざぜんそう属 サトイモ科)
日本では北海道から本州中部以北の湿源に自生しています。
自生場所のほとんどは、半陰地ですが、稀に日向に生息している場合もあります。
栽培は湿地に直接植え付けるか、腐植質質の土を用いて睡連鉢か、素焼鉢に植え込んで、鉢ごと池畔に浸してもよい。
ただし、必ず水中でなければならないと伝うのではなく、庭の樹下などに直接に植えることもできます。
肥料を好むので、油粕のほか煮干や身欠き鰊を押し込んでおきます。
夏は風通しよく西日をさけ涼しいところで育てます。
夏の暑さ負けと肥料不足は花の咲かない原因になります。暖地で移植したものは花上がりの悪い傾向がありますが、花が咲くと夏には種子が熟します。
これを採り播くすれば、3〜4年で開花株となり、苗から育てたものは確実に花が咲きます。
殖やすには花の終わるころに株分けも可能ですが、10年位放任しておいてもよく、
根が付けば大変丈夫な植物であります。
顧問 樹医博士 銭澤忠太郎
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